腸内の乳酸菌が減少する仕組み
乳酸菌は、腸内環境を整えたり、花粉症を改善させたり、免疫力をUPさせるなどの様々な効果から数多くの人が注目していますが、生きたまま腸までたどりつくのは、なかなか困難なようです。
腸内まで乳酸菌が届かなければ、腸内の善玉菌を活発化させてくれたり、腸内の有害物質を除去して体外へと放出したりする効果をきたいしていても意味がありません。
それでは、なぜ乳酸菌は、腸まで届くまでに減少してしまうのでしょうか。
胃酸や胆汁によって死滅してしまう菌が多いのは誰でも知っていることですが、原因はそれだけではありません。
加齢や食生活の乱れ、ストレスが大きな要因となっているのです。
まず、年を重ねると菌が減少してしまうのは、腸が老化していってしまうためです。
腸も他の臓器と同様に老化してしまうのですが、そうするとだんだんと免疫力が低下してしまうので、悪玉菌が腸内で活性化しやすくなってしまいます。
そして、悪玉菌が増殖しやすい腸内環境となってしまうと、当然のことながら善玉菌たちが減少してしまいます。
次に、ストレスによって乳酸菌などの善玉菌が減少してしまう原因についてですが、自律神経と深いかかわりがあります。
本来であれば、胃酸によって、身体に有害な細菌は、腸内で増殖しないようにするために抑える効果があるので、悪玉菌が抑えられ、善玉菌が通常鳥の働きをしてくれるのですが、ストレスが要因となって自律神経が影響を受けてしまうと、胃酸の分泌が抑えられてしまい、腸に悪玉菌が入り込んでしまうため、腸内環境が悪くなってしまいます。
つまり、悪玉菌が増殖することによって、善玉菌がどんどん減少してしまうのです。
最後に、なぜ乳酸菌が食生活の乱れによって減少してしまうのかということですが、食生活が乱れると、悪玉菌が増えやすい腸となってしまいます。
悪玉菌が増加すればするほど、善玉菌は減少しやすくなってしまいますので、食生活の乱れによっても乳酸菌は減少してしまうのです。
そのため、乳酸菌を常に摂取していくよう心がけた方がいいでしょう。
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